2002年(だったと思う)
ラスベガスに1軒の伝説の店が誕生した。名は トトロ カレー
カレー専門店だ。【プロローグ】「ラスベガスでカレー専門店!?」
「えっ!本当!?」
「らしいよ」
「へぇ〜〜」
ラスベガス中のレストラン業界がそう色めきたった。
そんなラスベガスを切り裂くニュースが駆け巡って・・
◆1ヶ月後
「いつできるんだろうね?」
「さぁ・・」
◆3ヶ月後
「あれ?カレー屋できるって噂なかったっけ?」
「ああ、そんなんあったね」
◆4ヶ月後
「あのカレー屋さん内装屋が金持って飛んだらしいよ」
「うそ!」
「マジで!」
「ここまで来て悲惨極まりないね」
「どうなるんだろね」
◆5ヶ月後
カレー屋はできなかった

(画像は実際のお店とは関係ないです)
そして約半年・・すっかりみんなが忘れ去っていた頃
カレー屋ができた!!物凄いタイミングで。
そしてあっという間に
ラスベガスらしく清々しい噂が聞こえてきた。
「まずいね」
「野菜カレー超マズい」
ひとつとして良い噂が聞こえてこない。
というかラスベガスで「あそこが美味しい」なんて話は
めったに聞けない。
私は
料理なんて人それぞれ味覚が違うから、
自分には合うかどうかなんて分からない。
という考えの持ち主なので休日に行ってみる事にした。
入ってみた。
思った以上に店内は広かったが殺風景なイメージは拭えなかった。
内装に5千万円かけて鳴り物入りしたお店の内装とは
思えなかったが、オープン前に内装屋に3千万円持って
飛ばれたと仮定したら、ありえない話でもない。
まあ、それよりも味だ。
とてもじゃないが、その場で食べる雰囲気ではなかったので
「お持ち帰りでお願いします」
とキャッシャーの女性に伝えた。
そして出来上がったカレーをもらって帰り際、
「スタンプ1個押しておきますので」
と言われた。
どうやらスタンプが10個たまると1回タダになるらしい。それからほぼ毎週、私は通い続けた。
スタンプの目的もあったが、味もそれほど不味いとは思わない。
ある日
『つ、ついに10個たまった・・・』私ははやる心を抑えつつハンドルを握りトトロカレーへと向かった。
『なにカレーにしようかな?』
『カツカレー?』
『ほうれん草カレー?』
30歳も超えた男がカレーひとつに浮かれまくっている。
ラストコーナーでハンドルを切った瞬間
ちょっと見慣れない風景が見えた。
目の錯覚かもしれないので、店の前まで車を走らせた。
間違いない。この店はつぶれている【そして伝説へ・・】トトロカレーがつぶれて数ヶ月後
ルームメイトがレンタルビデオ屋から帰ってきた。
トトロカレーのオーナーを見たという。
ルームメイトはオーナーたちの会話が聞こえたらしく
こんな事を言っていたらしい
「ちょっとあの味はラスベガスには早過ぎたかな」彼の言葉を素直に解釈すれば
僕は“未来のカレー”を食べる事ができた幸せ者かもしれない
と思いました。
と同時に男はやっぱタフじゃないとな。
とも思いました。
そんな彼にこの曲を贈りたいと思います・・
テーマ : アメリカ生活 - ジャンル : 海外情報
タグ : アメリカ 英語 ロスアンゼルス ハリウッド 習慣 文化 ラスベガス 寿司 ケーキ 車
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